世の中にはさまざまな副業があります。
ネットビジネスや投資、ブログアフィリエイトなど、ジャンルは多岐にわたり、稼いでいる人にもなると月収100万円以上もめずらしくありません。
しかし、大きな収入を得ることができる副業ともなると、どうしても専門的な知識が必要になりがちで、なかなか新規参入するのがむずかしいものです。
そう考えると、だれでもできる簡単な作業の業種こそが、副業として理想的だと言えます。
たとえば、よく耳にする「仕分け」はどうでしょうか。
本記事では、副業の選択肢によく入る「仕分け」について、大手運送業者の業務内容を例にわかりやすく解説していきますので、気になっている方はぜひ参考にしてくださいね。
「仕分け」の仕事とは?
あなたは「仕分け」についてどのようなイメージをもっているでしょうか。
暗い工場でたくさんの人がせっせと荷物を区分している、そんなイメージを持っているかもしれませんね。
おおよそイメージ通りで間違いはありませんが、実際には意外とこまかく分担されており、作業内容は極めてハードです。
仕分けの基本的な流れ
佐川急便やヤマトなどの大手運送業者の配送トラックをよく見かけると思いますが、宅配と同時に集荷も行っており、各所から集めた荷物は一度「センター」に運ばれます。
運び込まれた荷物が荷台から降ろされると、各都道府県の届け先ごとにそれぞれ分けられ、また運送用のトラックへと荷積みされてわたしたちの手元へと届くのです。
上記の流れのうち、センターに届いてからの作業内容全般を「仕分け」と言い、誤配などを防ぐための重要な業務になります。
体力勝負になりがちなので注意が必要
仕分けでなによりも気を付けなければならないのが、作業内容がハードゆえに、体力勝負になることです。
本業を終えてからとなると、かなり疲れているでしょうから、最初はきついと感じるでしょう。
しかし、続けていくうちに筋力が付き、重い荷物も軽々持ち上げることができるようになるので、長い目で見ればダイエット効果+筋トレ効果+お金がもらえる、おいしい副業が仕分けです。
仕分けの作業内容は主に4つ
前述したとおり、仕分けの作業は集配センターに配送トラックが到着した後の工程を指しますが、具体的には以下の4つに分かれます。
・荷下ろし
・荷引き
・荷積み
・小物仕分け
それぞれ詳しく見ていきましょう。
荷下ろし
荷下ろしは、文字通りセンターに到着したトラックから荷物を降ろし、センター内のベルトコンベアに設置する作業です。
荷物には番号が添付されており、該当する場所のベルトコンベアに運び、各部署に荷物を流すため、すべての仕分け業務の起点になります。
その分業務内容もハードになるので、体力がないとかなりきついかもしれません。
荷引き
あまり聞きなれない荷引きは、荷下ろしによってベルトコンベアで流れてきた荷物を素早く引き込む作業です。
荷物には番号が添付されていると説明しましたが、割り振られた番号によって行き先が異なるため、自分の担当区域の番号の荷物を正確に取らなければなりません。
常にベルトコンベアに荷物が流れてくる中、確実に取りこぼしのないように集中しなければならず、肉体的よりも精神的な疲労の方が大きい業務と言えそうです。
荷積み
荷引きで配送地域ごとに区分された荷物は、再び運搬用のトラックに載せなければなりません。
これが荷積みです。
大型トラックに所狭しと荷物を積み込むため、無計画に積んでしまうと積みきれないこともあります。
そうならないように荷積みの時点で計算して積まなければならず、仕分けの中ではあたまを使う業務です。
小物仕分け
荷物には大小さまざまな種類があり、中には封筒などの小さな荷物もセンターに運び込まれます。
大きな荷物と一緒にすると紛失などの恐れがあるため、別で仕分けする必要があるのですが、この作業を小物仕分けと言います。
小物仕分けは、おもに体力のない女性が担当することが多く、仕分け作業の中では比較的楽な業務です。
仕分けのメリット・デメリット
仕分けの業務内容がわかったところで、実際に副業として働く際にどのようなメリット・デメリットがあるのかが気になると思います。
それぞれをまとめましたので、あなたの条件に合うかチェックしてみてくださいね。
仕分けのメリット
・時給が高い(地域と時期によって異なるが、東京近郊なら1200円~1600円が相場)
・労働時間に融通がききやすい(短期や時間帯、欠勤などが自由)
仕分けのデメリット
・作業内容が肉体的にきつい
・中腰が多いので腰を痛める
・流れてくる荷物が早く、忙しい
まとめ
仕分けについてお伝えしてきましたが、お世辞にも業務内容が楽とは言えないため、副業としては正直微妙です。
本業後にこれだけの業務をこなすのは容易なことではなく、もはや副業の域を超えているといっても過言ではありません。
しかし、だれでもできる単純作業な上に、時給が高く、就業時間の融通がきくことを考えたら、選択肢としては頭に入れておいても損はしないでしょう。
最初はきつい作業内容も、こなしていくうちに慣れや筋力がついてくることで楽に感じるようになります。
条件的に合いそうなら、検討してみるのも良いでしょう。
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